人工木材が熱いって本当なの?表面温度テスト
「ウッドデッキの表面温度の実験目的」
ウッドデッキは一般的に日当たりの良い場所に設置します。
なぜなら、ポカポカ陽気の下でする、バーベーキューや日向ぼっこは最高だからです。
しかし、真夏の猛暑日、ジリジリと照りつける太陽の下では、ウッドデッキの表面が手で触れなくなるほど熱くなります。軽い火傷をされる方も少なくはありません。
特に、プラスチックと木粉の混合物で出来ている人工木材は、天然木材に比べて表面温度が高くなりやすいと言われております。
そこで、実際に人工木材と天然木材の表面温度を測り、本当に人工木材が熱くなるのかを確かめる事にしました。
材料・方法
実験材料
今回用意した材は、
- 人工木材2種類
(Eee-Board B100、Eee-Deck DM140)各3色(モダンブラック、ライトブラウン、Hナチュラル) ※ 2種類用意したのは、表面加工の違いで温度変化があるか調べる為です。 - 天然木材4種類
(上から、ウリン、アマゾンジャラ、イペ、グリーンハート、セランカンバツ、パイン材)
その他に温度計測のための赤外線放射温度計を準備します。
実験方法
- 直射日光が当たらない場所にて表面温度を測ります。
- 直射日光が当たる場所に、人工木材と天然木材を並べます。
- 計測開始して20分、60分経過後に表面温度を測ります。
以上、実験材料と実験方法の説明です。
↓無料カットサンプルを今すぐ請求する↓
「実験開始」
計測日:2021年9月1日 気温:33.1℃(気象庁より)
12時(計測開始時刻)
直射日光が当たらない場所で、各種類の表面温度を測ります。
その後、直射日光が当たる場所へと移動させます。
このようにして表面温度を測ります。
この日は、雲がほんとどない快晴でした。直射日光がジリジリと照りつけて、実験にはちょうどいい日でした。
太陽がまぶしい!ジリジリと直射日光が照りつけます。
12時20分 気温:43度 湿度:42%(計測開始から20分後)
さて、外気温が43度となり、段々と気温が上昇してきています。
ちょうど一日で一番直射日光が強い時間です。
先ほどと同じように測定していきます。直射日光で表面はホカホカになっております。
13時 気温:50度 湿度:35%(計測開始から60分後)
さて、1時間熱っせられた天然木材はどうだろうか・・・。
あれっ、意外と熱い?! ウリンの表面温度は51度もありました。手でずっとは触れないぐらい熱くなっています。
全種類を測定して実験終了です。とにかく太陽がジリジリと暑かったです。
実験結果まとめ
測定した結果をグラフに表しました。
噂どおり、本当に人工木材は天然木材より熱いのでしょうか!?
炎天下の表面温度テストで実証された事は、
人工木材、天然木材関係なく、濃い色ほど熱いという結果でした。
一見人工木材の方が温度が高めに見えますが、実は色が濃いものの方が高温を記録しています。
実験開始後、20分経過時点で全ての材が40℃を超え、60分経過時にはほとんどが50℃に近い表面温度になりました。
上記の「測定材料別表面温度グラフ(60分経過後)」の棒グラフを見ると分かるように、同じ材質でも色の濃い材の方が高温となっています。さらにDM140の欄を見て分かるように同じ商品でも色が違うだけで、6℃も差があります。
といっても、一番色が明るいパイン材でも、表面温度は43度あるので、真夏の太陽が照りつける日は、素足でウッドデッキに出るのは結構熱いかもしれません。
結論としては、炎天下の表面温度は、
人工木材・天然木材関係なく濃い色の素材ほど熱くなり、材質による温度差はほとんどないと言えます。
直射日光による表面温度差は、素材よりも表面の色の濃さが主な要因です。
おすすめの高温対策
実験結果から分かるように人工木材・天然木材の温度差はをれほど変わらないため、高温を避けたい方は色の薄い材を選ばれるのが最適です。
もし人工木材を使用しデッキ表面が高温になった場合は水を変えていただくと、Eee-Woodは熱伝導率が高いのですぐに表面温度が下がります。また、下記表でも分かるように日陰時の温度が格段に違うことからウッドデッキが日陰になるようにタープやパラソルなどを設置していただくとより温度が上がりにくくなります。
以上、表面温度テストでした。
実験日時 2021年9月1日